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衝突安全性能の高い軽自動車とは

衝突安全性能とは

簡単に言えば、車がぶつかった時に乗員(主に運転席、助手席の乗員)に対する安全性を数値化したものになります。この数値は実際に車を壁などにぶつけ、人間を模擬したダミー人形の頭、首、胸、脚へのダメージを測定することで計算されます。このような測定は専門の測定機関が行い、日本だとJNCAP(Japan New Car Assessment Programme)という名称で、自動車事故対策機構という独立行政法人が測定しています。このプログラムは欧州ではEURO NCAP、アメリカではNCAP、韓国ではKNCAPと呼ばれ、各国で名称が異なっています。

衝突安全性能の高い軽自動車

軽自動車は維持費が安く、今の日本では新車販売台数の半数を占めています。コレだけ人気のある軽自動車ですが、一般的には事故の時に危ない、という印象を持たれている方が多いと思います。これは、軽自動車はクラッシャブルゾーン(フロントバンパーから室内までの空間)が少なく、衝突時の衝撃を人間がモロに受けてしまうためです。昨今は室内の広い軽自動車のニーズが高く、室内をできるだけ広げるためにクラッシャブルゾーンはできるだけ狭くする傾向があります。 軽自動車全てが危ないのか?と言われると答えはNOです。先ほど紹介したJNCAPを見てみましょう。軽自動車で絞り込み検索を行うと、39件(2017年2月時点)の登録があります。2011年から数値の表記方法が変わっており、2011年前後の衝突安全性能を比較することはできませんので、2011年以降に発売された車を詳しく見てみます。 そうすると、最も衝突安全性能の高い軽自動車はホンダ・N-WGNで、その数値(総合評価)は178.8点となっています。とりわけ、乗員保護性能に関しては、日産・エクストレイルやスバル・フォレスターなどを超えており、一概に軽自動車=衝突安全性能が低いとは言えない結果を示しています。

なぜ、N-WGNの衝突安全性能が高いのか?

大きな理由はサイドカーテンエアバッグを装備しているためと思われます(ただし、メーカーオプション)。これにより、特に側面衝突での高い安全性が確保されているようです。ちなみに、前述の日産・エクストレイルやスバル・フォレスターにもサイドカーテンエアバッグはメーカーオプション設定されています。しかし、エクストレイルとフォレスターの側面衝突試験の映像を見てみると、衝突時にサイドカーテンエアバッグは開いていません(N-WGNはしっかりと開いています)。サイドカーテンエアバッグ無しの車で試験をしたのでしょうか?でも、それだと条件の違う車を比較することになるのでアンフェアです。こんなアンフェアな試験をするとは思えないので、「サイドカーテンエアバッグが装備されているが、側面衝突では開かなかった」と見るのが正解でしょう。さらっと書いていますが、これが本当だったら大問題ではないかと思います。 N-WGNは側面衝突でも問題なく開くエアバッグを作れたことが衝突安全性能が高い大きな要因でしょう。いや、それ以前に軽自動車にサイドカーテンエアバッグをつける(オプションとはいえ)マインドがあったのがすごいです。さすが売れている軽自動車メーカーは違いますね。 N-WGNの公式サイトでも堂々とこの点をアピールしています。このほか、JNCAPで評価対象となる後部座席のシートベルトリマインダーも装備しており、JNCAPを強く意識した設計となっていることが伺われます。 以上より、衝突安全性能が高い軽自動車は現時点ではN-WGNとなります。ただし、サイドカーテンエアバッグのオプション設定をした場合、というのを忘れないようにしてください。サイドカーテンエアバッグ無しの場合は、スズキやダイハツの軽自動車と衝突安全性能はさほど変わらないと思われます。