【タイムズ、カレコ、オリックス】カーシェアの現状
私はクルマは持っておらず、クルマが必要な時はカーシェアやレンタカーをよく利用しています。そこで、今回はカーシェア市場の現状をまとめてみようと思います。
市場シェア
カーシェアはタイムズカープラス(パーク24)、オリックスカーシェア(オリックス)、カレコ・カーシェアリングクラブ(三井不動産リアルティ)の3社が市場シェアのほとんどを占めています。以下の表に上記3社の過去3ヶ月の車両台数をまとめます。
2016年12月 | 2017年1月 | 2017年2月 | |
タイムズカープラス | 16404台 | 16523台 | 16880台 |
オリックスカーシェア | 2372台 | 2402台 | 2457台 |
カレコ・カーシェアリングクラブ | - | - | 1679台 |
※カレコについては2016年12月、2017年1月はデータを取っていません。
上記の表から、タイムズカープラスがシェア約80%を占めており、6%がオリックス、4%がカレコとなっており、タイムズが圧倒的シェアであることが分かります。詳細データは掲載しませんが、タイムズは佐賀県を除く46都道府県に車両を配備しており、ほぼ全てのエリアをカバーしています。一方で、オリックスは東京都、大阪府、神奈川県など大都市圏中心に車両を配備、カレコは東京都、神奈川県など関東中心に車両を配備しています(最近ようやく大阪にも進出しました)。
また、3社とも車両をどんどん投入しており、まだまだ市場が成長していることが分かります。
主な車種
タイムズカープラス
車種は30車種あります。多い順に、ノート、ソリオ、スイフト、デミオ、フィット、アクア、ヴィッツ、カローラフィールダー、インプレッサ(旧型)など。料金が高めのプレミアムクラスはMINI-CROSSOVER、CX-5、セレナなど。ハイブリッド車は全体の1%弱しかありません(プリウスのみ)。また、MINIが借りられるのはタイムズだけです。今後導入する(最近導入された)車両には、リアカメラや接近警報ソナー(壁などに近づくとピピッと音がする)などの安全装備がついている点も特徴です。おそらく今後は自動ブレーキやブレーキ踏み間違い防止機能なども導入されるでしょう。
オリックスカーシェア
車種は23車種あります。多い順にデミオ、マーチ、フィット(2007年式)、フィットシャトルHV、インサイト、プリウス(30型)など。プレミアム系の車種はありません。タイムズと比較すると、ハイブリッド車が全車両の半分を占めるのが特徴です。
カレコ
車種は43車種あります。大手3社の中では車両数は一番少ないですが、車種はダントツで多いです。多い順に、ノート、フィット、新型プリウス、XV HYBRID、フリードなど。プレミアム系はベンツA180、ベンツGLA180、ベンツCLA180など。カレコの一番の特徴は新型車、高級車を多く揃えており、車両にコストをかけている点です。レクサスやマツダ・ロードスターなども都内のみですが、借りることができます。ここ最近、カレコは会員数を伸ばすことに躍起になっているので、目を引くような車種をできるだけ多く導入しているのでしょう。
まとめ
カーシェア業界はタイムズが2年前に単独で初めて黒字を達成するなど、黒字化が非常に大変な市場です。オリックスやカレコは事業単独で黒字を達成しているかどうかは分からないですが、次に黒字化しそうなのはここ最近勢力を伸ばしてきているカレコと予想しています。今後も継続してウォッチしていきたいと思います。