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日記、自動車関係、カーシェアリングを中心に思ったことをつらつらと書きます。

【自動車不具合情報】これから車を買う方へ

色々車を見ているけど、故障しない車種はどれ?リコールになったらディーラーに行くのが面倒、できればリコールになるような車種は避けたい、と考えている人は多いと思います。リコールの規模は年々大規模化しており、これは車種間での部品の共通化が大幅に進んだことに起因します。すなわち、昔は車種個別に開発していた部品が、コスト競争の激化によって色々な車種で同じ部品が使わざるをえない状況になっています。これは、コスト削減の点からは有利ですが、部品に不具合やリコールがあると、多くの車種にその影響が広がってしまい、修理費用が自動車メーカーに重くのしかかる諸刃の剣とも言えます。

自分の車ってどんな不具合があるのか?

口コミサイトなどにもユーザの投稿した情報がありますが、国交省「自動車のリコール・不具合情報」というサイトに実際に起こった(と思われる)情報がたくさんアップされています。

例:トヨタ・プリウス 上記のサイトでトヨタ・プリウスで検索してみましょう。すると、検索結果から707件の不具合があることがわかります(2017年2月時点)。具体的には以下の情報があるようです。

  • ・ステアリングギヤボックスのギヤがすり減ったため、ハンドルがガタついて操舵後の反応が遅れるようになった。(20型、2009年式、走行距離126,000km)
  • ・オートマチックヘッドライト切り替えを使用すると周囲の状況には無関係に30km/hまですれ違い灯しか点灯しない。(50型、2016年式、走行距離不明)
  • ・セーフティーセンスP搭載車でACCを使用して、先行車無しで走行している際に、路上で停車中の先行車(渋滞最後尾等)がいた場合に、ACCによる自動再捕捉、或いは手動捕捉実施で通常の減速停止となる場合と、ACCでは対応しないまま車間距離が短くなりPCS作動に至る場合が有る。(50型、2016年式、走行距離不明)

実際の情報を見てみると、不具合と呼べるものから、製品仕様と言い切れそうなもの、完全な言いがかりレベルまで様々な情報があることがわかります。 1つ目はおそらく部品摩耗によるもので126,000kmも走ればそのくらいのガタはくるでしょう、不具合とまでは呼べないと思います。2つ目はオートマチックヘッドライト動作中にロービームが点灯せず、車幅灯しか点灯しない、というものです。プリウスのオートマチックヘッドライトの作動条件を見ると、

ハイビームとロービームの自動切りかえ条件 次の条件をすべて満たすと、ハイビームを点灯します。 ・車速が約30km/h以上 ・車両前方が暗い ・前方にランプを点灯した車両がいない ・前方の道路沿いの街路灯の光が少ない 次の条件のいずれかのときはロービームが点灯します。 ・車速が約25km/h以下 ・車両前方が明るい ・前方車両がランプを点灯している ・前方の道路沿いの街路灯の光が多い

となっています。30km/hまではロービームが点灯するはずですが、なぜか点灯しない。ということは多分ヘッドライトの不具合でしょう。ちなみに、オートマチックヘッドライトはまだまだ技術的には実用レベルではないです。「車両前方が明るい」「前方車両がランプを点灯している」などは前方監視カメラで判定しているのですが、この判定があまり良くありません。少しでも光が入ると「明るい」と判定してしまい、ロービームになります。ハイビームになるシーンは、真っ暗の道路以外はおそらくないと思います。市街地を走っている限りハイビームになることはないでしょう。 3つ目は不具合ではなく、トヨタセーフティセンスPの仕様のように思われます。高速度かつ先行車両未補足の状態で渋滞末尾の車両に突っ込んでいくと、PCS(プリクラッシュセーフティ)が作動してしまいますが、ある程度車速を抑えれば、先行車両を補足し、自動ブレーキをかけてくれるはずです。取扱説明書に絶対に書いてあることなのですが、まぁ誰も読む人はいませんよね。 実際に投稿された不具合情報を見てみると、本物の不具合やリコールにならないが重大な不具合などはあまりないかもしれません。ここではトヨタ・プリウスを例にしましたが、マツダ車で調べると、ディーゼル関連で不具合があることがわかります(多くの車種で報告されており、信憑性が高そうです)。 不具合のある車を買わないためにも、是非一度検討中の車種を調べてみてください。